ここまで順番、順番としつこく言ってきましたが、なぜそこまで順番にこだわるのか。それは順番通りに見ていかないとこの睡眠時の脳波の徐派を異常と間違えてしまうからです。よ~くイメージをつかんでください。まず患者に開閉眼させ、光を当てる。そして過呼吸させて、落ち着いてから徐々に眠くなるのを待つわけです。場合によっては薬剤を使用して眠らせることもあります。眠くなってくるとだんだんとアルファ波がなくなってきます。これは異常ではありませんよ。そして頭蓋頂鋭波(hump)と呼ばれるシータ波が頭頂葉に出現してきます。これも異常ではありません。よく注意しましょう。両側性で左右対称が特徴です。そして14Hzの紡錘波(spindle)と呼ばれる律動的な波が出現します。そして紡錘波のあとさらに睡眠が深まると徐波がガンガンでてきますが、正常なので慌てないでくださいね。このように睡眠脳波は通常とは全く異なった様相となりますので、頭の中で「さあ、いよいよ睡眠脳波が出て来るぞ」としっかり心の準備をして、脳波を見ていってください。humpと似たものにK複合波というのがありますが、初心者にはほとんど見分けがつかないので気にしないで良いでしょう。
少し混乱してきましたね。大丈夫。以下で図と表を載せますので、一度聞いて、図と表で頭を整理してまた文章に戻ってくれば、より理解が深まると思います。
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